2日目のオプショナルツアーの最後
2階建てトラム乗車体験の後は、香港コンベンション&エキシビジョンセンター横の広場にある、金紫荊花像を見学して解散である。
正直、金紫荊花の像(画像1)は、日本人が見てもなんもおもろない代物である。
中国人には人気のスポット、というか中国人の香港観光的には必ず組み込まれている目玉の場所だとか。
なんとなれば。この金紫荊像は香港の中国返還時に送られた、香港返還の象徴だからである。現在、香港は中国に帰属する都市であるので、国旗は中国旗になるわけだが、国旗とは別に、地域旗というものを持っている。
香港は中国でありながら中国そのものではない。その成り立ちの特殊性と経済的繁栄故に一国二制度、中国本土とは異なる行政システムを持ち、かなり自治権を付与された特別行政地区となっている。
「私たちのことは中国人とは呼ばないでください。私たちは香港人です。中国人ではなく香港人であることに誇りを持って居ます」とは、ガイド氏の言である。
現在は中国に帰属しながら、完全に中国に同化することを潔しとしない香港人の地域旗は、赤地に5枚の花弁を持つ花である。この花が紫荊花である。紫荊花は、言わば中国ではない香港の象徴でもある。
そして、金色=永遠に枯れない、紫荊花=香港。つまり、この像は香港の永久の繁栄を意味する像である。
金紫荊花の像の画像が1枚目。リアル紫荊の花が画像2枚目である。
しかし、今本稿を書くにあたってwikiの香港の項を見てみたが、
>社会主義国である中華人民共和国の中で2047年まで資本主義システムを継続
>して採用されることになっている。
2047年。後30年以上先の話である。この時まで中共が存在しているのか、もっと別の体制に移行している可能性もあるかもしれんが。2047年に香港の資本主義システムが終了し、完全に共産主義に飲み込まれた場合、香港という稀有の銘花は枯れずに永遠の繁栄を謳歌できるのだろうか。
まぁ、その頃の日本は超高齢化社会で年金制度もずたずた、私は生きていれば76歳代。今のペースで年金受給年数が繰り上がっていけば年金受給年齢にすら達していないかもしれない。貯蓄も底をつき、スズメの涙の年金も貰えず2047年には露頭に迷って路傍の露と消えており、香港の行く末など知る由もないかもしれんが。
あ、あとガイド氏からツアー中に聞いた話で書き忘れたが、香港は地域的に広東語圏である。しかし中国返還後、北京語の習得圧力が強まっているらしい。
ガイド氏の知り合いは教師とのことだが、教師含め公職にあるものは「5年以内に北京語をマスターしないと公職クビだよ?」通達が来て、必死こいて勉強したとのこと。今の香港では北京語できないと上に上がれないので、教育の場で英語より北京語が重視されるため、英語力が下がってきているらしい。
言語は文化そのものである。
2047年を待たず、着々と同化政策進行中、といったところか。
話を戻す。
この金紫荊花の像がある返還広場で、ソフトクリームの屋台(というか、バン)があったので買ってみた……これ、乳脂肪じゃない油、入ってませんか的味なんだが。良くてショートニング。悪ければ何かわからん系。なんだか胃もたれとむかつきがハンパないです。まぁ、その後とりあえず何事もなかったけど。
海外での買い食いは慎重に。
そしてツアー終了後。
スターフェリーに乗って半島に帰還した。3枚目の画像はフェリーからの風景。
フェリーから香港島側を撮影した。フェリー乗り場一帯で大掛かりな工事が行われていた。何か建つのかな。
半島側のフェリー乗り場に到着。フェリー乗り場の柱にエグイ写真つきのビラが貼られており、またなんか座禅組んでる女性がいた。ビラは中国語だが、繁体字なので、ところどころ何となくはわかる。
ちなみに中国は簡体字だが、香港は台湾と同じ繁体字である。
で、その座禅の人は、どうやら法輪功の人で、ビラは当局による拷問などの法輪功弾圧を世論に訴える内容のようだ。一瞬、写真を撮ろうと思ったが、「どっかの柱の陰から中共の犬が監視していて、うっかり写真なんぞ撮ったらマークされちゃったりして」とか、ありえん恐怖に駆られていたら撮り損なってしまった。
フェリー乗り場にアジビラ張ることを許しておいて、監視とかそんな馬鹿なことはないんだろうが、人治主義の国は何が起こるかわからんからへたれた。
2階建てトラム乗車体験の後は、香港コンベンション&エキシビジョンセンター横の広場にある、金紫荊花像を見学して解散である。
正直、金紫荊花の像(画像1)は、日本人が見てもなんもおもろない代物である。
中国人には人気のスポット、というか中国人の香港観光的には必ず組み込まれている目玉の場所だとか。
なんとなれば。この金紫荊像は香港の中国返還時に送られた、香港返還の象徴だからである。現在、香港は中国に帰属する都市であるので、国旗は中国旗になるわけだが、国旗とは別に、地域旗というものを持っている。
香港は中国でありながら中国そのものではない。その成り立ちの特殊性と経済的繁栄故に一国二制度、中国本土とは異なる行政システムを持ち、かなり自治権を付与された特別行政地区となっている。
「私たちのことは中国人とは呼ばないでください。私たちは香港人です。中国人ではなく香港人であることに誇りを持って居ます」とは、ガイド氏の言である。
現在は中国に帰属しながら、完全に中国に同化することを潔しとしない香港人の地域旗は、赤地に5枚の花弁を持つ花である。この花が紫荊花である。紫荊花は、言わば中国ではない香港の象徴でもある。
そして、金色=永遠に枯れない、紫荊花=香港。つまり、この像は香港の永久の繁栄を意味する像である。
金紫荊花の像の画像が1枚目。リアル紫荊の花が画像2枚目である。
しかし、今本稿を書くにあたってwikiの香港の項を見てみたが、
>社会主義国である中華人民共和国の中で2047年まで資本主義システムを継続
>して採用されることになっている。
2047年。後30年以上先の話である。この時まで中共が存在しているのか、もっと別の体制に移行している可能性もあるかもしれんが。2047年に香港の資本主義システムが終了し、完全に共産主義に飲み込まれた場合、香港という稀有の銘花は枯れずに永遠の繁栄を謳歌できるのだろうか。
まぁ、その頃の日本は超高齢化社会で年金制度もずたずた、私は生きていれば76歳代。今のペースで年金受給年数が繰り上がっていけば年金受給年齢にすら達していないかもしれない。貯蓄も底をつき、スズメの涙の年金も貰えず2047年には露頭に迷って路傍の露と消えており、香港の行く末など知る由もないかもしれんが。
あ、あとガイド氏からツアー中に聞いた話で書き忘れたが、香港は地域的に広東語圏である。しかし中国返還後、北京語の習得圧力が強まっているらしい。
ガイド氏の知り合いは教師とのことだが、教師含め公職にあるものは「5年以内に北京語をマスターしないと公職クビだよ?」通達が来て、必死こいて勉強したとのこと。今の香港では北京語できないと上に上がれないので、教育の場で英語より北京語が重視されるため、英語力が下がってきているらしい。
言語は文化そのものである。
2047年を待たず、着々と同化政策進行中、といったところか。
話を戻す。
この金紫荊花の像がある返還広場で、ソフトクリームの屋台(というか、バン)があったので買ってみた……これ、乳脂肪じゃない油、入ってませんか的味なんだが。良くてショートニング。悪ければ何かわからん系。なんだか胃もたれとむかつきがハンパないです。まぁ、その後とりあえず何事もなかったけど。
海外での買い食いは慎重に。
そしてツアー終了後。
スターフェリーに乗って半島に帰還した。3枚目の画像はフェリーからの風景。
フェリーから香港島側を撮影した。フェリー乗り場一帯で大掛かりな工事が行われていた。何か建つのかな。
半島側のフェリー乗り場に到着。フェリー乗り場の柱にエグイ写真つきのビラが貼られており、またなんか座禅組んでる女性がいた。ビラは中国語だが、繁体字なので、ところどころ何となくはわかる。
ちなみに中国は簡体字だが、香港は台湾と同じ繁体字である。
で、その座禅の人は、どうやら法輪功の人で、ビラは当局による拷問などの法輪功弾圧を世論に訴える内容のようだ。一瞬、写真を撮ろうと思ったが、「どっかの柱の陰から中共の犬が監視していて、うっかり写真なんぞ撮ったらマークされちゃったりして」とか、ありえん恐怖に駆られていたら撮り損なってしまった。
フェリー乗り場にアジビラ張ることを許しておいて、監視とかそんな馬鹿なことはないんだろうが、人治主義の国は何が起こるかわからんからへたれた。
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