カチカチ男とツメツメ女

勘弁して欲しい。
ホント、勘弁して欲しい。

カチカチ男である。
まぁ、男に限ったことではないのかもしれないが、ここんところ半月あまりに遭遇したカチカチ人間３人がたまたま男だったので、以下、カチカチ男と呼称する。
カチカチ男とは何か？
それは、会議中にノック式のボールペンを手でもてあそんで
　カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
し続ける男である。
カチカチ男に、会議を主導したり建設的な意見を述べるタイプは居ない。いずれも、黙りこくって下を向いていて一度も発現せず、なんでその場に出ているのかわからないような手合いか、もしくは的外れで頓珍漢なことを喚くタイプ。
で、同じ卓上でやられるのも辛いが、TV会議の向こう側、数百km遠方から回線通じてカチカチされると、「不快げにガンをつける」というささやかな抵抗すらできずにイライラ度が増す。
手持無沙汰なのはわからんでもないが、お前ら全員40才越えてるだろ。会議中ぐらい自重しろ。騒音立てるぐらいなら、いっそ静かに居眠りでもしててくれ。出てても何の益にもならんどころか害悪でしかない馬鹿め馬鹿め。

というのが１点。

別タイプのイライラ原因。
これは単に家庭内の問題であるのだが。
母親が今、友人と旅行に行っている。旅行はいいのだが。
今日も会議で遅くなって、しかも実の薄い会議な上にカチカチ男攻撃で心身ともに疲弊し、冷凍食品でも適当にチンして食べるかと冷凍庫を物色しようとしたのだが。
開かない。
冷凍庫は引っ張り出す引出し方式になっているのだが、中が詰まり過ぎて開かなくなっていた。
母親が生協フリークで、冷凍庫を冷凍食品で満載しておかないと落ち着かない性癖の持ち主であることは何となくわかっていたが、疲れ切っているときにこういうことがあると、もう、ホントに心底色々嫌になる。
で、引っかかっていたものを抉りだして無理矢理こじ開けることはできたのだが、今度は何をどうやっても元に戻せなくなった。隙間にアレコレ捻じ込んで何とか冷凍庫を締めようとするのだが、なんかかしかが引っかかって冷凍庫が閉められない。そうしているうちに、「扉開閉お知らせ機能」とかいうウザ機能が、人の神経を逆なでするマシンボイスで
　「扉が開いています扉が開いています扉が開いています扉が開いています」

うっさいっ、わかっとんわっ

…いや、冷凍庫には罪はないな。
で、四苦八苦したが何をどうやっても元あった状態では扉を閉めることができなかったので、致し方なく冷凍焼売１パックを取り出してチンして食った。
１袋20個、413kcal。飯は抜きで延々焼売を食い続けた。
今、凄く気持ち悪い。
しかし、よく考えたら（よく考えんでもわかるが）、一気に全部食わずに半分は明日の弁当に入れればよかった。
焼売20個食って胸焼けに苦しんでいる最中にようやくそれに思い至った自分の馬鹿さ加減にも腹が立つ。

クソッ、煙草が吸いたいぞ