きまぐれ★メシマズロード

オカン旅行中につき、今日、明日と弁当自作日である。
で、自分の料理哲学は
・趣味で作るものは、レシピに忠実、手がかかることは厭わない
・日常食はとことん工数削減を追求する
である。弁当は日常食なので工数削減コース。
どのように工数削減するかと言えば、丼化政策である。
色々細かく作ってチマチマ弁当箱に詰めるのは、とかく手間がかかる。面倒である。そんなことをせんでも、
　ご飯を広げ、その上にオカズをどかんと載せてしまえばいいじゃない
そういう基本思想である。
夏の間の弁当デーは、もっぱらガパオ飯であった。しかし、さすがに今はもうバジルさんが悲しいことになっている。よって今日の弁当のおかずは、『カレーっぽい炒め物のような何か』
かなり前に皮から餃子作ったときに余ったひき肉を小分けして冷凍していたので、それを昨晩から解凍。朝いつもより10分早めに起床し、ニンニク１カケを粗微塵にして包丁の腹でドジャっと潰し、まだ冷たいフライパンに油と一緒に放り込んで着火。その間に玉ねぎを適当に切って香りが立ってきたフライパンにぶち込む。入れ忘れていたひき肉を冷蔵庫から取り出し、これもぶち込む。そこでスパイスを入れ忘れていたことに気付いて、慌ててコリアンダーシードを包丁腹で潰して投入、クミンパウダーもジャカジャカ投入。更にひよこ豆の水煮缶を開けて1/3ほど投入。適当に炒めてターメリック、塩、胡椒、ガラムマサラを適当量投入して終了。
ここまでは良かった（まぁ、ひよこ豆的に色々ちょっと問題はあったのだが、それについては後述する）。
問題はこの後である。
飯の量が微妙に足らなかったので、弁当箱の隙間に昨夜の残りのキャベツの千切りを詰め込んだ。普段は弁当の生野菜には何も掛けない主義（無味のキャベツを兎のようにモソモソ頬張る）なのだが、せっかく主菜が『カレーっぽい何か』なので、なんかトルキッシュな気分でヨーグルトを掛けてみようと思った。で、キャベツにヨーグルトではパンチが足らないような気がして、ヨーグルトにオイスターソースを混ぜてみた。
ヨーグルト・オイスターソースをキャベツ上に散布する前に味見してみた。
…oh
なんというか、激烈に不味いというほど不味くない。予想された味ではある。
まんま、というか。しかし、冷静に忌憚なく判断を下せば、明らかにミスマッチだった。
構想ではもうちょっとマシな感じになるはずだったのだが。
ちょっと前にベーグルサンド作ったとき、マヨネーズ・オイスターソースを作ったが、マヨネーズとヨーグルトは構成的に似たようなものだ。マヨネーズは油と水分の水中油型エマルジョンで、酸味成分として酢酸を含む。乳化剤は卵黄レシチンである。一方ヨーグルトも原料の牛乳は乳脂肪と水分の水中油型エマルジョンで、酸味成分として乳酸が入っている。乳化剤はカゼインである。配合量に違いはあるが、基本構成は類似。よってヨーグルト・オイスターソースはイケるはず！　と思ったが、そういうことは無かった。
ヨーグルトはマヨより酸味やコクが無いので、オイスターの癖をマスキングできずに負けてしまうんだな。
ここで残念なヨーグルト・オイスターソースとは三角コーナーへさよならすればよかったのだが、なんかもったいなくてそのままキャベツにパイル・ダーオン。

で、昼。
会社の食堂で弁当を恐る恐るレンジでチン。
いかにもカレー臭が漂う。ヨーグルト・オイスター・キャベツは、仕切りなどせずにぶち込んだ『カレーっぽいなにか』に浸食されてかなり不気味な外見であった。恐る恐る口に入れる。
　…ん？
以外に悪くない。というか、『カレーっぽいなにか』が混ざってオイスターソース味はほとんど感じない。カレー味、というかクミン様の力は実に偉大である。
そしてクミン様とヨーグルトの相性がいいのはトルコ料理が実証している。
結局、全部混ぜ混ぜして食った。
正直、オイスターソースはいらんかったが、スパイシーなカレー風炒めにヨーグルトは個人的には大アリ。
しかし、汁けのない炒め物にひよこ豆は、ちょっとモソモソする。
トマトとかも入れて、もっと汁けのある状態で炒め煮てやった方がよかったかな。

明日も出勤。とりあえず以前小分け冷凍した豚小間を冷蔵庫で解凍中である。
まだひよこ豆缶が2/3も残っているので、明日はもうちょっと水が出る野菜入れて炒め煮カレー的な何かにしようかと思う。


ステッパー83分（6500ステップ）
腕立て30×3
ヒップレイズ50×3
クランチ50×3

今、野菜庫見たら、トマトなかった。
詰んだ…
代わりに冷凍庫から微塵切りの葱が出てきた。
葱油餅でも作るか。でも弁当に葱油餅ってどうなんだろう？
冷えても旨いのかな。つーかひよこ豆と解凍中の豚コマはどうする？