ぶらり浦村牡蠣の旅
ぶらり浦村牡蠣の旅
ぶらり浦村牡蠣の旅
一昨日のことである。
突如、むらむらと牡蠣が食べたくなった。
早速ネット検索で牡蠣食べ放題のバスツアーを探し出し、金曜の朝に早速電話を掛けて申し込んだ。
「今週の土日、空いてます? 1名なんですが」
「いやー土日はいっぱいでして。土日で空きがあるのは3/10以降になってしまいますが」
…食べたいのは今この時なのだ。
夕べ? そんな昔のことは覚えていない。今夜? そんな先のことはわからない。
そういう世界である。半月以上先の気分まで責任持てない。
ということで、バスツアーじゃなくて自力で行くことにした。

金曜の夜にぽちぽちネット検索し、行き先決定。三重県鳥羽市浦村である。
牡蠣食べ放題をやっているところはいくつかあるようだが、いずれも要予約っぽい。実際に行った人のブログを読むと、土日は3ヶ月前から予約した等の話もある。そもそもバスツアーがあれだけ混んでて3/10まで空きがない状況なのだから、食べ放題の店の方も同様と考えた方が良いだろう。
キャンセル狙いでダメ元で予約可能か聞いてみる手もあったかもしれんが、そもそも予約が必要な店は好きじゃない。カサブランカ的刹那な気分で生きる人間にとって、予約など笑止。
というわけで、予約無用(ただし、食べ放題じゃない)の店に行くことにした。
行ったのは中山牡蠣養殖所である。
店というか、牡蠣の直売所。店先で生ガキや焼きガキも食べられるが、焼きガキはこの時期人気なので当日行って紙に名前を書いて数時間待たされることもあるという。
開店直後待ち時間はそれほどでもなかろうと踏んで、現地に10時前に到着するように家を出発した。
現地9:50頃到着、既に駐車場は1/3ほど埋まっている。早速焼きガキの順番表に名前と焼いてほしい個数を書きに言ったら
「今、1時間待ちです」
oh…
紙に名前を書いてあるのはまだ3~4組であったが、一番最初の客が150個とか鬼のような数を書いていた。そら1時間かかるわ…
とりあえず順番表に名前と個数書いてから、待ち時間の間に生ガキを食べることにした。
画像1である。
生ガキ15個。独りで全部食べた。椀が見えるがこれは水。お姉さんが牡蠣ナイフでエイヤっと剥いたばかりの牡蠣を並べただけの代物なので、牡蠣殻の破片などが混じっている。それを除くために、爪楊枝で引っ掛けた生牡蠣を椀の中の水で振り洗いして食べるのである。
水で洗ったら水っぽくなるかと思ったが、全然そんなことはない。しょっぱい。
さすが潮水を吸って吐いて生きてきた生き物である。そして旨い。じゅーしー海ミルクである。生の牡蠣をちゅるんちゅるん口の中に放り込む。うまうまー
途中で飽きてきたので、テーブルにあったポン酢を掛けてみた。旨さ倍増。
ポン酢を掛けると、なぜかしょっぱさが緩和される。ポン酢の塩気が加味されるはずなのだが、それ以上に酸っぱさが尖ったしょっぱさを上手く包み込んでいる。
ポン酢は神である。

生牡蠣15個はあっという間に腹に収まってしまった。正直、この調子ならまだ食べられそうだが、胃のスペースを焼きガキのためにあけておかねばならない。
生牡蠣を食べ終わったのが10時頃。まだあと1時間もある。
海沿いの吹きっさらしの駐車場で1時間待つほどマゾじゃないので、車の中で本読んでた。10:30頃様子を見に行ったら、予想よりペースが速そうな感じだったので、そのまま車に戻らず焼きガキスペース周辺で待機。いよいよ名前が呼ばれてヒャッハータイム開始。
焼きガキについては、最初15個頼んでいたが、生牡蠣15個が予想以上にすんなり腹に収まってしまったので、5個追加して合計20個を頼んであった。
焼けた順から皿に乗せてくれる。
画像1がその最初の1個。以前食べた焼きガキは、身が小さく縮んでしまっていたが、これは焼いても生よりそれほど縮まない。焼き加減が上手いのか、それとも牡蠣の質がいいのか。
これも爪楊枝で引っ掛けて、一口で丸のみ。

…あ~

うまい。前夜のネット検索で体験者のブログに、「生の時はただしょっぱく感じた牡蠣の汁が、焼くことによって出汁(スープ)に変わる」と書いてあったが、まさにその通り。火を通すことで華やかな旨みが開花して口中幸福状態。
また、牡蠣というと内臓のむちゅ、ぷりん、とした部分の旨みがメインのような印象があるが、焼き牡蠣だと貝柱の緻密な味も楽しめる。
焼けたはしからパクパク口の中に放り込んでいった。

だが、しかし20個は多すぎた。

最初の10個は幸福だった。10個を過ぎて15個まではくちくなってきた腹に頑張って入れた。15個から20個までの間は、フルマラソンにおける41km付近の心境。
「あとちょっと…あとちょっとで楽になれる…」
いや、フルマラソンなんか走ったことはないのだが。まぁ、そんな感じ。
でもなんとか完食した。
生15個、焼き20個で合計35個。1個100円なので3500円である。こじゃれたオイスターバーで35個食べようと思ったら確実に1万円は超えるのでお得感いっぱい。
まぁ、焼きガキ食べ放題なら2000円前後だからもっとお得かもしれないが、焼きガキ食べ放題だと生ガキはついてないか、ついてても数個なので、生も焼きも好きなだけ食べれて、尚且つ予約不要なシステムという点で私は食べ放題よりこっちの方が好きだ。予約無しなので焼きガキは特に店先で待たされるが、牡蠣メインで牡蠣の為だけに朝イチできてるので時間は全く問題なかった。

焼きガキを食べ終わって中山牡蠣養殖所を後にした。胃には限界まで牡蠣がみっしりと詰まっている。が、油っけはないので物理的苦しさはあるが、胸焼け感はない。
牡蠣サイコーッ
この時点で11時ぐらい。途中の高速で吹雪に見舞われたが、伊勢鳥羽まで来たらお日様サンシャインであった。風は冷たいが日差しはとても暖かい。
気分が盛り上がってきたので、ついでに伊勢神宮に行ってみることにした。

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