古火鉢に睡蓮を植えた睡蓮火鉢がある。
いや、睡蓮火鉢という言い方は正しくない。
睡蓮は一応植わっていて、毎年丸い葉は出ては来るものの花が咲かない。確か引っ越しした年に植えたはずなので、もう植えてから8~9年近く経つはずなのに、睡蓮が開花してるところは1回ぐらいしか見てない。
…ずっと植え替えしてないからなぁ。
本当は華やかな熱帯睡蓮を植えたかったのだ。でも熱帯睡蓮は冬場は芋を屋内に取り込む必要があると聞いたので、マンドクセっと無難に温帯睡蓮を選んだのが間違いだった。たぶん、鉢の中は根が回りまくってる。せめて植え替えしないと駄目なんだろうけど、その手の根を弄ったりの荒療治は厳冬期と相場が決まっている。もうちょっと時期的に遅いか。
いっそリセットして、腐った芋はほかしてかわゆい熱帯睡蓮ちゃんでリニューアルするのも手だが、冬前に芋を回収することを思うとどうにも面倒だ。

なんだか話が反れた。
睡蓮の話ではない。メダカである。
睡蓮火鉢を立ち上げた際、ボウフラ湧くのを防止するためにボウフラハンターとしてメダカを鉢に放った。最初は確かヒメダカを5匹程度放流した。
しかし水が出来ていなかったせいなのか、日に日にメダカは減っていき、生き残り2匹ぐらいになった時点で、追加で今度は黒メダカをマシマシしてみた。
うーん、黒メダカは何匹入れたかな。確か5~6匹だったような気がする。
最終的にその年生き残ったのはヒメダカ1匹、黒メダカ4匹だった。
その後、にぎやかしで入れたアナカリスが鉢内でジャングル状態になったせいか、メダカ繁殖に成功。
ちなみにジャングル状態じゃないと、稚魚が親に食われて食い尽くされてしまう。サイズ的に稚魚は親メダカの格好の餌なのだ。よってメダカ繁殖の一番の功労者はアナカリ様である。
で、その後はメダカを追加マシする必要なく、ヒメダカ1+黒メダカ4からスタートしたメダカ帝国は細々と世代交代を重ね、昨年の時点では黒メダカが5~7匹ぐらいいたはずである。初代の植民第一世代である1匹だけ生き残ったヒメダカは、結構長生きして3年ぐらい居たと思う。その後はずっと黒メダカオンリー。
こうして、黒メダカだけで構成されるメダカ世界は、庭の隅っこの火鉢の中で密やかに年を重ねていった。
私とメダカの関わりは、春から秋にかけての朝の餌やりと夏場の水補給ぐらいである。餌については、最初の入植者購入と一緒に買った「メダカの餌」をずっと使っている。使用量が極小なので全然減らない。9年たってもまだ半分以上残っている。この9年熟成の餌を、毎朝耳かき1杯よりもすくなくパラっと水面に散らす。すると、ほどなく奴らが水面まで上がってくる。餌を散布ししばし佇むと、メダカたちが我勝ちに餌を奪い合う心和む風景を見ることができる。
奴らが餌を食うのは春から秋である。11月か12月頃になると、餌を蒔いても上がってこなくなる。なので冬の間は一切餌はやらない。
だが、ひょっとして冬場は別に冬眠しているわけではなく、単に餌やりタイムであるところの私の出勤時間帯の水温が低すぎて動けないだけであり、日中であれば、冬でも奴らは餌を食うのかもしれん。しかしまだ平日の日中にメダカに餌をやれるような身分ではないので、私の生活時間に合わせて彼らには強制冬眠してもらっている。それでも秋から冬にかけて特に個体数が減っているわけでもないので、まぁなんとかはしてるんだろう。
で、今年は3月半ばごろから餌やりを開始した。
冬眠明けはまだ人馴れしてないので、エサを蒔いてもすぐ水面に出てこないが、これがGWぐらいになると、エサをやろうと近づく足音が聞こえただけで水面に上がってきてマダーチンチンしながらwktkしている姿は、魚類ながらなかなかに愛らしいものである。
それはさておき。
春先、まだ人馴れしていないので、エサを蒔いても暫く放置しないと食いに上がってこない。休日で暇だったので、じっと観察していたら、とりあえず2匹は生存を確認した。そして、糸くずに頭が付いた程度の小さい稚魚を1匹観測した。
この時期にこんな稚魚を見たのは初めてである。真冬に繁殖したんだろうか?
で、稚魚自体も時期的に珍しかったのだが、そいつがヒメダカだった。

9年前に睡蓮火鉢内でメダカ帝国が誕生し、その初代植民者であるサバイバーファイブの紅一点として生き残った。ヒメダカ。彼女が6年前に世を去ってからは黒メダカのみが生き残った、かと思っていたが。
隔世遺伝という奴だろうか。ヒメダカが復活していた。

今、ちょろっとググったら、黒メダカ(というか、野生型メダカ)とヒメダカを交配するとF1は皆黒メダカになるらしい。黒が優性遺伝なわけですな。めんでるめんでる。
で、F1同士を交配したF2の体色比は黒:黒ブチ:赤:赤ブチ=9:3:3:1とのこと。
http://www.geocities.jp/nomuk2001/spp05/idenn05/idenn05.htm
ブチは見たことが無いなぁ。今まで黒しかいなかったのは、初代が黒:ヒが4:1で黒の数が多かったせいと、黒が優性遺伝だったのもあるが、内面が暗い火鉢世界においてブチはヒメダカは稚魚の時点で目立ちやすいので親に捕食される確率が高く生き残りにくく、淘汰されてきたのでないかと思っている。
しかし、運命の気まぐれだかわからんが、6年ぶりにヒメダカさん誕生である。
うーん、まだちっけーから親に食われてしまいそうだ。生き残るといいなぁ。

ステッパー55分(4100ステップ)
腕立て30×2
チューブローイング30×2
ヒップレイズ40×2
クランチ40×2

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