めんどくせえな

今までも似たような事案は何度か発生し、その都度、「もういい年なんだしパラサイト止めて家を出よう」と決意を新たにしていたのだが、新居を探す面倒さに負けてずるずると今まで過ごしてしまった。
だが先週日曜の件はさすがにちょっとどうかと思ったので、本気目線での賃貸検索と同時に、母親に下記のメールを送って決意表明してみた。


>Subject: 連絡
>
>2013年を持って現住所からの転居を予定しておりますことを連絡させて
>いただきます。
>理由と致しましては、先週日曜日昼の名古屋市一家殺害ニュースに関し、現在
>状況より殺害犯人と目されている39才長女と私の類似点を挙げて、私に対して
>大丈夫なのかと懸念を含むコメントをされた件となります。
>その場でも不快に思いましたが他意はないことであろうと留意致しませんでし
>たが、冷静に状況を考慮致しました結果、人を殺人犯に模して不安や懸念を述
>べるというのは、時と場所によっては民事訴訟の案件となっても可笑しくは無
>い侮辱に他ならないと判断致しました。
>他意の無い発言にしろ、人は心に思ったことも無いようなことはとっさの際に
>も口にでないものです。40才を超えた娘が結婚する意志もなく実家に居座り続
>ける件について、ある種の不安やご懸念を抱かせてしまうに至った点について
>は大変申し訳なく思いますが、これは私の生き方ですので余人に指図される謂
>れのないことでございます。
>幸い、自活可能な収入は得ております。互いに不安・懸念、又は不快感を抱き
>つつ同じ屋根の下で暮らさねばならない道理もございませんので、転居するこ
>とと致しました。
>目標と致しましては2013年４月頃を目処としておりますが、場合によってはず
>れ込みもありますことから、完了予定としては2013年末までとさせていただき
>ます。

ことさらに丁寧語なのは単なる嫌味である。
上記よりも更にもっと慇懃無礼度の高い、一読してイラッ☆とくるような煽り文案も当初考えていたのだが、今更無意味に喧嘩売ってもしょうがないとそこは抑えて上記文面とした。
民事訴訟云々はぶっちゃけフカシだが、これぐらい書かないといつものように「悪気はなかったのよ～」の一言で片付けられてしまうので、
　悪気が無い、で済んだら弁護士も裁判所もいらんのやボケがっ
的ニュアンスを込めて練り込んでみた。

最初の返信が一行、

>ちょっとなにやぶからぼうに。

だったので、「やっぱりダメだったか。ま、予想はしていた。さ、転居転居」と昼休みに気合入れて賃貸物件を精査したのだが、その後に

・伝家の宝刀「そんなこと言ってない」（そりゃあんた都合の悪いこと記憶しない人だし）
・「全て誤解。ただ誤解させたらすまんかった」の趣旨の改行無し長文
・同居継続求む。老後の手助けを期待している。
の続メールが来た。

3つ目については、まぁ、養育費・学費の出資金額を考慮したらこの程度回収したいと思うのは投資家として当然だろうと思うのでどうでもいいが、１番目の主張については想定の範囲内であったが溜め息がでた。
ここで押して家を出ても良かったのだが、これが大事になって親類に話が回って叔父あたりに呼び出されるとウザいことになる。日曜のは暴言だと思うが、それを盾に絶縁できるほどのネタではないと思うし、録音してたわけじゃないので「そんなこと言って無い」と言い抜けられると水掛け論になってしまう。
色々めんどくさくなって、なし崩し的に今回も実家脱出計画はとん挫しそうな勢いである。

大学時代と入社直後の合計十数年間の独り暮らしは、今思えば気楽でよかった。
掃除も三食自炊も面倒といえば面倒だったが、何より魂の自由には替えられない。
ただ、喪であることに卑下はないが、養育費教育費とコストを掛けてもらって、大学も院まで出してもらって（ま、奨学金は貰ってたけど）、でも私自身は喪だから次代に投資することなく貰い逃げして死ぬことになる。
相手に圧倒的な非もなく絶縁しようとするのであれば、今までの養育費教育費に物価上昇係数を補正した上で適正な利子もつけて全額お返ししてからでないと貸し借りの貸借バランスシート上の不均衡というか、筋が通らなくなってしまうが、今までの　そこまでの金はない。いや無いことは無いが、それなりの大金を耳をそろえて叩き返したら私の老後の金がなくなる。
筋を通さば、このまま愚図愚図と老老介護へまっしぐらせねばならんようである。

めんどくせえ