アラスカでオーロラ(9)
アラスカでオーロラ(9)
アラスカでオーロラ(9)
2日目の午後、犬ぞりに乗った。
犬舎まで歩いていくと、居るわ居るわ 初日の施設の人の説明では80匹ぐらい居るといっていた。壮観である。3個小隊ぐらいか。
1匹ずつ犬小屋と鎖を繋ぐポールがセットになり、鎖の長さは隣の犬の行動半径に触れない程度で小屋の周辺をぐるぐる回ることは可能となっている。
我々が犬ゾーンに到着した頃は
「お、なんか来よった」
程度の興味で近くの犬が(鎖の届く範囲で)寄ってきた程度だったが。

マッシャーさんが犬ぞりを引き出して準備を始めたあたりで、とたんに奴らの目の色が変わった。

わんわんわんわんわんわん(エンドレス)

いや、アメリカなので

ばうわうばうわふばうわふばうわふ(エンドレス)

か。

吠えまくり、ポールの周囲を物凄い勢いでぐるぐる走り回っている。
凄まじいほどの荒ぶりようである。
何頭かは走るというより飛び跳ねる勢いでぐるぐる回っている。

これが動物のお医者さんの犬ぞり回でいう、「俺はやるぜ俺はやるぜ俺はやるぜ」なのか……

犬のあまりのテンションに呆然となった。
そんなに君らは橇を引きたいのか? 引くのが楽しみなのか?

だが、このテンションは犬の散歩に掛ける情熱を思えばうなずけるものがある。
昔何度か犬を飼っていたが、どいつも散歩ジャンキーだった。
犬小屋に空手で近寄っても完無視状態のくせに、散歩の引き綱を持って近寄ると

 散歩? 散歩! 散歩散歩散歩! 散歩散歩散歩さんぽさんぽさんぽさんぽぉぉぉぉぉーっ

ぐらいの勢いで飛びかかってきたものであった。
橇引き犬にとっては橇引きは散歩みたいなもんなのであろう。
ただ、全部が全部「俺はやるぜ」状態でハイテンションというわけではなく、中には「…だりぃ」的な厭世的視線を投げつつ、小屋の中に座り込んで入口から顔だけ出しているヤツもいた。
まぁ、犬も人それぞれ、いや犬それぞれである。

画像1がポール周辺をテンション高くグルグル回っている犬たち。写真ではイマイチ迫力が伝わらないが。物凄い勢いで回っていた。

画像2は橇に繋がれた犬に、鎖から解き放たれはしたけれど綱にはつながれていない犬が挨拶に行っているところ。この繋がれていないフリーの犬は、挨拶している首のところが白い黒犬とやたらと仲がよかった。どうやらただならぬ関係にあるようだ。

画像3はスタート前。座り込んでいる犬が雪まみれなのは、撮影直前までごろごろと雪上を転げまわっていたからである。テンション高杉。


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