ちゅきっちゅ

2013年4月21日 日常
ちゅきっちゅ
ちゅきっちゅ
先週、ベランダ産法蓮草の活用法を色々検討していた際に候補に挙がったキッシュを、唐突に作りたくなった土曜深夜。
しかし、うちに冷凍パイシートなど常備されているわけもない。
血迷ってパイ生地から作ろうにも、そもそもバターがない。
また、レシピ板のキッシュスレなどを見ていると、パイ生地よりもタルト台の方が好き、という見解が散見された。
しかしタルト台レシピでもバターは主役である。
ぐぬぬ……

だが待ってほしい。
バターに出来ることがマーガリンに出来ないと、誰が決めた?
(この手の厨二臭い文体はぶっちゃけサブいぼなのだが休日テンションなので良しとする)

ということで、適当に作ってみることにした。

<卵抜きマーガリンタルト台を使用したキッシュ試作1号>
タルト台もどき
・小麦粉 70g(薄力が途中で無くなったので強力とちゃんぽん)
・マーガリン 35g
・塩1つまみ
・片栗粉 適当(入れるはずはなかったのだが、入れた理由は後述。そしておそらく失敗のもと)

空焼き;170℃10分(もうちょい長くても良かったが、問題はこの部分ではなかった)

卵を入れなかったのは特に理由はない。アイスボックスクッキーを数回作った時の経験から、卵入れない方がサクサク感があったので入れなかった。しかしキッシュのタルト台としてはその機能上、脆さよりもある程度の剛性が求めれる。それを思い知ったのは焼き上げた後であった…とりあえず卵はたぶん入れるべきだったと思う。
では最初から。
ポリ袋にマーガリン、小麦粉を計量してぶち込んでモミモミ。この時、パイ生地とタルトと目指す方向に迷いがあったので、「手の熱で溶かさない方がいいのかな」と手の熱がポリ袋に伝わらないように手にタオル巻いて揉み込む等の小技も使ったが、そもそも問題はそんなところにはなかったのを知る由もなかった。
小麦粉とマーガリンが十分混和して纏まったら、冷蔵庫で小一時間寝かせて、その間二度寝した。
1時間後、オーブンを予熱しつつ小麦粉・マーガリン練合体を麺棒で押し伸ばそうとして……挫折した。
やらかスギル、べとべとスギル、麺棒にくっつくくっつく。
慌てて片栗粉で打ち粉しまくるが、それでも緩すぎて扱いづらい。
面倒になって生地に片栗粉をドバッと気のすむまで投入して捏ね捏ね⇒まとめる⇒麺棒で伸ばす、を経て、ようやく板状に伸ばすことができた。だがしかし、伸ばした板状の物体が台から剥がせない………
包丁で剥がそうと………
諦めた。
生地を再度纏めなおし、クッキングペーパー敷いてその上で伸ばした。そしてタルト型(というか普通の耐熱皿)の上でクッキングペーパーをひっくり返し、なんとか皿の上に伸ばした生地を広げることはできたのだが、粘りがないのですぐ切れるぶつぶつ切れる。どうせ焼いちゃえば同じだと腹を括って、割れ目の部分は指でパテを埋め込むように補修した。
一応フォークでプツプツとピケっては見たが、多分意味はなかったと思われ。
そうして予熱後のオーブンで170℃・10分空焼き。重りとかは使わずそのまま焼いた。膨らんだら潰せばいい。

空焼き中に具の準備である。
・新玉ねぎ
・明宝ハム
・塩胡椒
・昨日の晩飯の残りの鶏から揚げ
・昨日の晩飯の残りの牛蒡のから揚げ
・カチョカバロ

新玉と明宝ハムをちょろっと炒めて新玉が透き通ったら塩胡椒してから揚げ勢を刻んで投入し終了。
炒め終わった頃に空焼きが終わったので、オーブンから取り出した皿に炒めた具を投入した。
卵液はもちろん、生クリームなど使わない。そんなものは常備していない。
卵1個を割りほぐし、牛乳50ccを加えてまぜまぜした卵牛乳液を、具が入ったタルト皿に投入。その上にカチョカバロを小さく切って散らし、オーブン180℃・30分で最終焼成開始。
あと、生地が余ったので砂糖加えて練ってクッキーになるかなぁと期待して一緒にオーブンにぶっこんだ。

焼き上がったのが画像1.皿周辺のタルト?生地の質感に不安をそそられるが、中身は良い感じである。チーズのトロッと感が実に良い。

小皿に取り出し可能かナイフを入れてみたのが画像2.無理だった。生地が脆すぎる。ボロボロ。砂を固めた塊のごとく、ちょっと力を加えるとあっけなく粉砕されてしまう。

実食。
旨い。中の具は最高に旨い。今までパン屋で冷えたキッシュを買って数回食べたことがあるが、まるで比べものにならない。焼き立てキッシュは実に旨い。
思うに新玉ねぎの甘さと、カチョカバロの嫌味の無いとろとろチーズ感、そして安心と信頼の明宝ハムパワーが旨くかみ合ったのだと思われる。
だがしかし。
生地、てめーはダメだ。

最初は頑張って食べたが、後半どうにも我慢できずに外側の生地は削って中身だけ食べるようにした。それほど生地がダメだった。
パリパリパイ生地やサクサクタルト台のような高みなどもはや求めない。単純に食パンを敷いただけでもこれよりマシだったと思われる。敗因は片栗だ。
片栗はダメ。無理。要らない子。

結論:キッシュは美味い。焼き立ては最高に美味しい。しかし下手な出来そこないの手抜きタルト台を使うぐらいなら、パン敷いた方がマシだった。とにかく片栗粉はアウト。

次回、再度の機会があれば、生地を再考してチャレンジしてみたい。
油っ気が腹に重かったので、次回はジャガイモマッシュしたポテトタルト台とか、もしくはオールブランとかのガサガサ系シリアルを牛乳か卵で繋いでタルト台にならんかと思っている。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索