死んだ魚の目

2013年10月5日 日常
死んだ魚の目
死んだ魚の目
死んだ魚の目
死んだ魚の目、という表現がある。
目に光がない、いわゆるハイライトが入っていない、最近の用語でいう所謂レイプ目、的なものかと勝手に思っている。実際は違うのかも知れないが、一般社会生活でそうそう使う機会もないので問題はない。
で、死んだ魚の目に話を戻す。
リアルでは気持ちのいいもんじゃないなと思った。

死んだ魚の目なぞ、スーパーの鮮魚コーナーへ行けば腐るほど見る機会はある。
最近は切り身が増えたが、今の季節なら秋刀魚など丸々一匹売りしているし、魚の目が怖くてはおちおちしらす干しも食えない。
好き好んで鑑賞する趣味はないが、「お魚さんの目が怖くて、さわれなぁーい」的なやわい繊細さとも無縁だと思っていた。
しかし、半ば腐りかけたアナカリスの葉に絡まるように死んでいたメダカの目は、なんとも言い知れぬ根源的な嫌悪感を誘った。
この夏、メダカのいる睡蓮火鉢はまったくメンテしなかった。
通年でも、気がついたらメダカに餌をやって水位が下がれば水を足して、あまり枯れ草などが堆積するようなら撤去する、せいぜいその程度の手しかかけていなかった。しかし、平日、出勤前に必ず一回は様子を見て異常がないかは見ていた。

だが、この夏は週に一度パラパラ餌を撒けばよい方で、ほとんど存在を忘れていた。
一週間ぐらい前から、妙に水に不透明感があるなとは思っていた。
完全な濁りとも違う微妙な違和感。
そして今週に入って、明らかに表面に油膜のような半透明の滑りが浮くようになった。
「週末に水入れて掛け流しにして流し去ろうかな」
と思っていた。
今朝、火鉢を覗いたら、アナカリスの茂みに少なくとも二匹のメダカが
絡まるように死んでいた。
ごぼり、と中からガスが沸きだしてアブクを作った。

その場で火鉢を蹴倒して中身を全部ぶちまけたくなったが、まだ生きてるメガカも奥のほうにいるかもしれないし、と、とにかく水をガンガン足した。
とりあえず生きてるメダカは一匹は観測できた。しかし夏前には五、六匹はいたはずだ。
このまま生きてるメダカは隔離して、一旦火鉢の中身を全取っ替えリセットすべきだとは思うのだが、腐りかけのメダカの死体、それも春先までは毎日餌をやって愛でていた個体の、を直視する勇気が出なかった。明日からにする。

火鉢の惨状に恐れをなして、平和なベランダに逃げ帰った。ベランダも水やりしかしておらずカオスの極みだったが、魚と違って草花が腐っても残念ではあるが嫌悪感は薄い。
そこで大鉢2つと中鉢2つ、小鉢を10個以上さばいた。
大鉢の底の裏側にでっかいナメクジ、コガネの幼虫もいたが、こいつらはもう慣れっこなのでどうでもいい。

画像1は勝手にはえたストロベリーフィールド、
画像2と3は先週出張先から実家に帰る途中の道の駅で買った。
2はホットリップス、3はフェニックスパープルという名札がついていた。
どちらもサルビアである。
丈が高いホットリップスは、葉にほのかな芳香がある。
道の駅で買って車に積んだら、密室ゆえかかなり薫りをつよく感じた。
ホットリップスで今ググったが、チェリーセージとのこと。
ああそれでか。納得。
セージの薫りに甘さを足して、香りとしてはセージより温和というかマイルドというか弱め。

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