砂糖不使用★ラム酒薫るドライフィグ&ブルーチーズのケークサレ★
砂糖不使用★ラム酒薫るドライフィグ&ブルーチーズのケークサレ★
砂糖不使用★ラム酒薫るドライフィグ&ブルーチーズのケークサレ★
ククパっぽいスィーツ的なタイトルを付けてみたが、要はいつもの週末適当朝食でそんな大層なものではない。

精製白糖はとりあえず使っていないが、いわゆるケークサレと呼んでいいものなのかよくわからない。
パウンド型使ってオーブンで焼く小麦粉と卵とBPベースのケーキ様の物体ではあるのだが、パウンドケーキほどは重くない、そんなコンセプトである。

<レシピ>
・干しいちじく:2個・33g
・プルーン:2個・13g
・ラム酒:20g(粗刻みいちじくと細かく刻んだプルーンを小口皿に入れてひたひたに浸るぐらいの適当)

・薄力粉 50~60g(構想の段階では60gだったのだが、実際の秤量は50gでやっちまったような気がする。寝起きだったので良く覚えていない。
・BP:2g
・卵1個・可食部58g
・牛乳20g(水でもよかったのだが、なんとなく。30g程度あった方がよかったかもしれない)

・ブルーチーズ30g(スーパーで売ってたキャステロ。適当に粗く刻む)
・くるみ10g(フライパンで香ばしくなるまで炒って、適当に粗く刻む)
・バター4g(入れる予定はなかったのだが、パウンド型の内側に塗ろうと思ってちょっとだけ切ったら予想外に多く切れてしまった。塗り終わって少し余ったのでチーズと一緒に混ぜた)

干し無花果とプルーンは前日夜に刻んでラム酒に付けた。
翌朝、計量を終えた後、何を思ったか卵の白身と黄身を分離し白身でメレンゲを作ってしまった。なんとなくシフォンケーキちっくな膨らみも目指してみよう☆とか要らん色気を出した模様。
だが浅はかなり。
ラム酒には当然アルコールが含まれる。そしてアルコールは強力な消泡剤である。
消泡剤には2種類ある。破泡剤と起泡抑制剤である。
アルコールは典型的な前者として作用する。アルコールが入っていても十分な界面活性剤が入っていて泡を保持する適度な粘性がある液体であれば、泡は起きてしまう。しかし既に泡だった液体にアルコールを入れると、たちどころに泡を消すのである。ちなみに破泡性と起泡抑制能両方を併せ持つ代表的な消泡剤はシリコンであるが、個人的経験上、純粋シリコンオイルよりも消泡剤として販売されているエマルジョンタイプの方が強力な消泡があるような気がする。水系溶剤でしか経験がないので、親油性溶剤の場合はまた事情は異なるかもしれない。

話を戻す。
ラム酒にどっぷり漬かって、なおかつその漬け込みラム酒も生地に入れちまう予定であったのだから、メレンゲなど作っても意味はない。
アルコールの消泡作用を事前に知識として知りつつも、メレンゲを立ててしまったのはうっかりとしか言いようがない。

話を戻す。
寝起きの頭のまま、ガーとメレンゲを立ててから、はたと困った。
小麦粉とBPは既に適当に混合されている。黄身は泡だて器で入念に解され牛乳で希釈されている。
①粉末(小麦粉、BP)
②少量の粘性溶媒(黄身+牛乳)
③発泡した半固形ムース(メレンゲ)
④個体(干しいちじく、プルーン、くるみ、ブルーチーズ)
これら4種の物体を、いかにロスが少なく、手早く、なるべく均一に混合するか?
④が最後というところまでは確定であるが、今、冷静になって考えるのであれば、③に②を穏やかに加え、そこに①を振り入れるようにして混ぜるのが、せっかく泡立てたメレンゲの泡を一番殺さずに済む方法だったのではないかと思われる。ま、どうせ最後に④で干しいちじくとプルーンを湿潤したラム酒が混ざったら泡は消えるのだが。
だが、オーブンの予熱終了のアラームが鳴って無意味に焦ったため、うろたえて①+③→混ぜる→もったりした半固体が出来上がる→焦ってそれを③に投入する→当然中々混ざらない→強撹拌で力技で混合→泡がかなり消える→④を加えてメレンゲの泡完全に死亡、となった。

この材料であれば、膨潤は完全にBPに任せて
・全卵と牛乳をよく溶く。
・粉部と混ぜる
・フィリングと混ぜる
というシンプルな手順で良かったと思われる。

まぁ、それはさておき。
混合した液体をバターを塗ったパウンド型に流し込み、予熱済みのオーブンで180℃・26分焼成。26分という中途半端な焼成時間になったのは、当初の設定時間は30分であったが、約20分頃からブルーチーズの焼ける良い匂いがオーブンから立ち込め出し、26分になった時点で我慢が出来なくなってオーブンを開けてしまったためである。結果的に26分で問題なく焼けていた。

画像1、2は焼き立ての状態である。
焼き立てホカホカ、切るとラム酒の匂いがビンビンに立ち上がってくる。
これ食ったら、アルコール代謝酵素貧弱体質の人は車乗っちゃいけないレベルに酒臭い。
だが、それがいい。
そしてブルーチーズの焼ける香ばしく馥郁たる香りがもうたまらんっ
ホッカホカのまま、切り分けて早速実食。

んんーこれは中々にヒットな気配。

まず干しいちじくとラム酒。これが実にいい。
まさしくマリアージュである。
干し無花果単体をムシャムシャ食べても、まぁ、悪くはないが、強烈に旨いというほどのものではない。乾燥することで無花果の風味は濃縮されているのだが、乾燥している分、ボソボソした食感であることは否めない。
だが、ラム酒に漬け込んで戻し、更に加熱することで、ネットリとした食感が生まれ、無花果の風味とラム酒の風味の幸福な結婚によって進化はさらに加速するのである。
プルーン。これが意外に悪くない。当初は「在庫あるからぶっこんでみるか」的な安直な思惑故の投入だったが、砂糖ゼロであるにもかかわらず、しっかりとした濃厚といえるほどの甘さと酸味をプルーンが作り出している。
クルミのサクサク感は、無花果のネットリ感&ぷちぷちシャリシャリ感に小気味よいアクセントを与え、オーケストラのパーカッション的な役割を果たしている。
そして何よりブルーチーズの塩気と濃厚な旨みが、ただ甘いだけの菓子ではなく、朝食たりうる一本筋の通った味わいを成り立たせている。

うーん、大満足。

ちなみにカロリーは1本全部食ったら611kcal、塩分は1.8g。
6~7切れぐらいに切り分け、1切れはオカンが食べて、2切れは残したので朝食としては350kcal、1gで悪くない摂取量である。

残した2切れは午後におやつとして食べた。
焼けたブルーチーズの香りが立ち上がる暖かい状態の方が好きだが、冷めてもそこそこ旨かった。

これはリピありかな。

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