雪を染める紅

2017年1月15日 日常
雪を染める紅
雪を染める紅
大寒波襲来でベランダにもこんもりと雪が積もった。
この週末はせっかく通販で取り寄せた赤エンドウ苗の植え付けだーと楽しみにしていたのに出鼻をくじかれてしまった。というか、まだそれほど積もっていなかった土曜の朝の時点でちゃっちゃと植えてしまえばよかった。また来週の週末まで植え付けできない。
すまん、ツタンカーメン

それはさておき。
早く溶けないかなぁとベランダに積もった雪を見に行ったら、

なんか赤い

千日紅の周辺の雪だけ赤く色づいている。
かき氷のイチゴのような赤だ。

千日紅の鉢には、赤葉で白花のレッドフラッシュと、赤花の千紅花火の2品種植えてある。
というか、千紅花火は千日紅の一種だと思い込んでいたが、今調べてみたら別物で、属がちごうた。

レッドフラッシュ(千日紅):ヒユ科 センニチコウ属
千紅花火(千日小坊):ヒユ科アルテルナンテラ属

そういえば、千紅花火はちょっと花の付き方が千日紅系(レッドフラッシュ、ストロベリーフィールズ)とは違うなぁとは感じてはいたので、ようやく腑に落ちた。

それはさておき。
今更調べたところによると、両方とも耐寒性は弱いらしい。
また、雪が紅く染まったのは、花よりも葉と接触していたと思われる雪である。
千日花火の葉は本来は緑のようだが、寒さで紅葉したようで今の葉色はレッドフラッシュと同様に赤紫にくすんだ色合いである。

耐寒性が弱い両種の葉が寒波により凍結し、細胞が破壊され、滲出した色素が雪を染めた、とそのような経緯らしい。
うーん、こりゃ、雪がなくなったころにはレッドフラッシュも千紅花火も萎びて枯れてしまいそうな悪寒。

園芸店でぱっと見だけの印象で植えてはいかんね。ちゃんと特性を事前に知っていたら、せめて金曜のうちに雪が当たらない軒下に避難させたのだが。
そしてもう一種。
年明けにそのはかなげな花姿がちょっと気に入って買ってしまったブラキカム。これも耐寒性弱い子だったらしいと知ったのは、すでに鉢が雪の下に埋もれた後だった。
無知ゆえに無駄な殺生をしてしまった。
すまんすまん。

なお、植物の色素なので短絡的にアントシアニンかと思ったが、ヒユ科に含まれているのはベタレインとのこと。ボルシチの赤(ビーツの色)もこのベタレイン系色素らしい。
そうか、アントシアニンなら煮込んだらすぐに色変わりそうだしな。


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